再び輝きを取り戻し始めたブレイクグリフィン

NBA20-21 PLAYOFF

この2年間、いい噂は聞かなかったね

ミルウォーキーバックスをホームに迎えて行われたプレイオフECセミファイナル。

ブルックリンネッツは、第1戦でBIG3の1人であるジェームスハーデンを右ハムストリングの怪我

再発でコート上から失う。

ハーデン離脱直後に、チームは浮足立ち普段であればしないようなミスを連発。

そんな悪い流れを断ち切りチームに勢いを取り戻したのが、ブレイクグリフィン

GAME1では、ルーズボールに飛び込んだこのプレーは観客を沸かせた。

11年目の元オールスタープレイヤーでありながら、ここ数年は怪我の影響もあり満足な結果が

出せていなかった彼は、ブルックリンネッツで再び輝きを取り戻そうとしている。

GAME1では18得点、14リバウンドのダブルダブルの大活躍。試合後のカンファレンスで、会場が彼に

スタンディングオベーションをした事について思いを語る。

For two years, I didn’t hear much positivity, and probably rightfully so. But it’s pretty crazy how quickly it happens, so I’m thankful for this chance and the opportunity.

Blake Griffin

この2年間は、デトロイトでの評価は下がっていくばかり。しかし、ブルックリンに来てからの彼は

それまでの悪評を払拭するかのように、ロールプレイヤーとして与えられた仕事をこなしていく。

その仕事とは、ディフェンスとリバウンド。

ミルウォーキー戦におけるグリフィンのディフェンス

GAME1/2共に、バックスのエースであるヤニスアデトクンポにマッチアップするグリフィン。

そのヤニスがペイントで簡単にボールを持たせないように執拗にディフェンスをしていく。

ファウルになるギリギリの体の当て方をするのでヤニスは嫌がりペイント外でボールを受ける。

3Pラインの後ろで受けた場合はクローズアウトせずに、ペイント近くを守る。この繰り返し。

そして、それがGAME2は成功する。GAME1で34点とられたヤニスを18点に抑え、FGAも15回と

GAME1の24回を大きく下回る数に抑え込む。

GAME2のヤニスのショットチャート。

献身的なオフェンスで流れを掴む

GAME2でグリフィンが見せたプットバックダンク。

そして、ブラウンに合わせてヤニスの上から叩き込んだプレイ。

いずれも、オフェンスリバウンドに飛び込もうという意思から生まれたダンク。

プレイオフに入ってからのグリフィンはこういうプレイが非常に多い。

常にセカンドチャンスポイントを狙っている。

GAME1/2を見ていると、グリフィンはBKNのアシスタントコーチで元ロケッツHCダントーニ

好むタイプのプレイヤーかもしれない。

ヒューストン時代は、現バックスのPJタッカーがその役割を担っていた。

グリフィンもタッカーも背はそこまで大きくないが、強靭な体で相手のビッグマンを守っていく。

そして、ルーズボールにも飛び込むなどチームに献身的なプレイをする。

グリフィンは縁の下の力持ちになるとコメントしていたが、今その通りになりつつある。

ここにハーデンが戻ってきて、BIG3が復活すれば長年追い求めていたタイトルに手が届くかもしれない。

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