CP3率いるPHX vs キングレブロンのLAL 注目の1戦
CP3率いるPHX(ウエスト2位)とキングレブロンのLAL(ウエスト7位)によるプレーオフ
1stラウンド、第1戦が日本時間5月24日に行われました。
第1戦は、久しぶりに観客でいっぱいになったホームコートでPHXが接戦を制しています。
今回はこのシリーズの見どころを書いていきたいと思います。
このシリーズの見どころ
チームを『育て上げる』CP3と、チームを『自分色に染め上げる』レブロン
プライベートでも仲が良く、お互いをよく知るCP3とレブロン。
共に30代中盤に差し掛かり、プレイヤーとしてのラストをどのように迎えていくのか注目が集まっています。
そんな二人は、チームを率いていく際のプロセスに大きな違いがあると思っています。
CP3(クリスポール)は、チームを『育て上げる』
もし、期限も予算も決まっていて、必ず結果を出さなければならない仕事を振られたとしたら?
こういう事って、仕事をしているとよく遭遇しますよね。
そのような場面で必ず結果を出してくる男がCP3 クリスポールです。
今シーズン初め、OKCからPHXに電撃トレードとなったCP3。
その直後、カウンターパートとなったリッキールビオもTwitterでこうつぶやいて話題になりました。
CP3の優れているところは、チームが持っているアセットを最大限に使い、
チームを『育て上げる』能力です。
昨シーズンのOKC、CP3が移籍した直後の評価は必ずしも良いものではありませんでした。
そのOKCで、SGA、シュルーダー、ハーデンキラーとなったドートなど若手を育てあげ、
シーズン初めの予想を大きく覆しウエスト5位でプレイオフ進出。古巣のHOU相手に第7戦まで
もつれ込むシリーズを展開しました。
今シーズンのPHXも、シーズン初めは「プレイオフには出られるんじゃないか?」
程度の評価でしたが、予想を大きく覆してウエスト2位で2010年以来のプレイオフ
進出を果たしています。
シーズン | W | L | Ave. | |
2017-18 | 21 | 61 | .256 | |
2018-19 | 19 | 63 | .232 | |
2019-20 | 34 | 39 | .466 | |
2020-21 | 51 | 21 | .708 |
PHXは、ブッカー、エイトン、ブリッジズといった若手のタレントは揃っていましたが、
ここに、CP3のメンターとして、ベテランプレイヤーとしての教えが加わる事で強豪へと
生まれ変わっています。
CP3は、他チームのスターを補強して欲しいという事はほとんど口にしません。
HOUでも、OKCでも、PHXでも、そのチームにあるアセット(プレイヤーやコーチ陣)と
しっかりコミュニケーションをとって、強いチームに『育て上げる』のがCP3の強みなのです。
チームを『自分色に染め上げる』レブロン
キングの称号を持ち、現役トッププレイヤーのレブロンはCP3のアプローチとは
違った形でチームを率いています。
レブロンは、彼自身が生きる伝説であり、マイケルジョーダンとのGOAT論争は尽きる事が
ありません。
そんなレブロンは、自身とチームの為に外部からスターをリクルートする事も厭いません。
球団は永遠の存在だが、俺個人の現役生活は永遠ではない。だから、俺は今、この瞬間を必死で戦い抜きたいんだ
© Rakuten Group, Inc./NBA Entertainment/
この言葉が表すように、キングはプレイヤーとしての時間がそんなに残されていないという事も
感じているのかもしれません。
そして、レブロンには『優勝』の文字が常につきまといます。レブロンはプレイオフは当たり前、
優勝する事をファンに常に期待されています。
そのプレッシャーの中で戦うには、自身を最高のパフォーマンスの状態に保つ事と
優秀なロールプレイヤーを揃え『自分色に染める』が重要になってくるのだと思います。
CP3とレブロン。
リーグを代表するベテランプレーヤーが、今回のプレイオフをどのように戦っていくのか。
そして、この2人のチームメイトたちはどのように成長していくのか。
プレイオフはまだまだ始まったばかりですが、非常に興味深いところです。
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